転職エージェントに登録しようとして手が止まり、「やめとけ」と検索したのではないでしょうか?
あるいは、もう登録してみて、思っていたのと違うと感じているのかもしれません。
転職エージェントは「やめとけ」ではありません。
やめるべきなのは、合わない担当者のほうです。
この2つを分けて考えられるかどうかで、転職活動の消耗がまったく変わります。
自分は高卒で工場に入り、10年働いてから転職しました。
その活動中に、担当者から「そんなこともわかんないんですか?」と言われたことがあります。
そのエージェントはすぐに使うのをやめました。
そして最終的に内定をもらったのは、別の会社の別の担当者経由でした。
同じ場所で我慢する必要はありません。
合わないと思った時点で移っていい。
それを知っているだけで、消耗の量が変わります。
- 「やめとけ」と言われる3つの理由と、実際に使ってどうだったか
- 工場勤務がエージェントで「使えない」と感じやすい場面
- 担当者が合わないときに取れる、現実的な選択肢
- エージェントを使わない場合の代わりの手段
そもそも転職エージェントとは(1分で読めます)
ここが分かっていないと、この後の話が半分になってしまうので。
転職エージェントは、転職したい人と、人を採りたい会社の間に入るサービスです。
登録すると担当者が1人つきます。
その担当者がやってくれるのは、だいたい次の3つです。
- 希望に合いそうな求人を探して紹介する
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)を直してくれる
- 面接の練習に付き合ってくれる
利用は無料です。
求職者はお金を払いません。
ではどこからお金が出ているかというと、採用した会社です。
紹介した人が入社すると、会社からエージェントに報酬が支払われます。
これを成功報酬と呼びます。
この仕組みは、あとで出てくる「態度が変わる」話に直結します。
覚えておいてください。
もう1つ、混同しやすい言葉があります。

この記事では両方が出てきます。
面談は味方との打ち合わせ、面接は本番と思ってください。
やめとけ、ではない。やめるべきは合わない担当者

転職エージェントというサービス自体に問題があるわけではありません。
ただし、使えない担当者は実在します。
ここを否定する記事は信用しないほうがいいです。
自分は実際に当たりました。
工場での品質管理(不良品を出さないための検査や改善の仕事)の経験を伝えているのに、送られてくる求人は3回とも的外れ。
連絡を重ねるうちに、この人は自分のことを何も把握していないと気づきました。
問題は、多くの人がその状態を「自分に市場価値がないからだ」と受け取ってしまうことです。
担当者との相性の問題を、自分の価値の問題だと勘違いしてしまう。
ここが一番もったいない。
エージェントは1社1人ではありません。
合わなければ、別の人に代えられます。
会社ごと変えることもできます。
やめるかどうかを判断するのは、その後で十分です。

でも、せっかく登録したのに変えるのは気が引けます



自分も最初はそう思っていました。ただ、向こうは仕事としてやっています。合わない相手に気をつかって時間を溶かすほうが、お互いに損です
「やめとけ」と言われる3つの理由と、自分の場合


ネット上で言われている理由を並べて、自分の体験と突き合わせてみます。


上の3つは、自分の身にも起きました。
ただ、表の一番下だけは違います。
「直接応募より不利になる」について補足します。
「エージェント経由だと会社が報酬を払う分、選考で不利になる」という説をよく見かけます。
理屈としては分かります。
ただ、少なくとも自分の結果はそうではありませんでした。エージェント経由で内定をもらっています。
ここから、実際に起きた3つを順番に書きます。
理由① 工場の経験を「翻訳」できない担当者がいる


一番多いのがこれだと思います。
工場勤務の経験は、そのまま伝えても他の業種の人には届きません。
「ライン作業をしていました」で終わると、聞いた側の理解は「単純作業をしていた人」で止まります。
本当は、その中身にこそ価値があります。
- 不良品の割合をどうやって下げたのか
- 次の工程の人にどう引き継いでいたのか
- ラインが止まったとき、どう動いたのか
ここまで踏み込んで、はじめて他の業種でも通じる言葉になります。
この言い換えの作業を、この記事では「翻訳」と呼びます。
本来なら、この翻訳を担当者が手伝ってくれるはずでした。
実際には、こちらが品質管理の話をしても、返ってくる求人は関係のないものばかり。
製造業を知らない担当者に当たると、この翻訳が起きません。
工場の中で何が行われているかを知らないので、経験を言葉にしようがないのです。
読者に伝えたいのは、ここで落ち込む必要がないということです。
求人が的外れなのは、あなたの経験が薄いからではありません。
翻訳されていないだけです。
理由② 面接日程が決まった瞬間に、態度が変わった


ここが自分にとって一番きつかった出来事です。
最初の面談では「全力でサポートします」と言われました。
実際に3社ほど求人を出してもらい、書類選考(応募書類だけで判断される最初の選考)も通過しました。ここまでは順調です。
変わったのは、応募先の会社との面接の日程が決まった瞬間でした。
面接の練習をするための面談中、それまであった笑顔が消えました。
急に営業職の専門用語を並べられ、「わかりますか?」と聞かれます。
工場しか知らない自分にはわかりません。
正直に「わからないです、すみません」と答えました。
返ってきたのはこの言葉です。
「そんなこともわかんないんですか? そっから説明しなきゃなんだ?」


その後も同じでした。
事前に「面接ではこう話しましょう」と決めていたのに、いざ練習になると「そんなの言う意味あります?」と言われる。
心がズタボロになって、そのエージェントは使うのをやめました。
なぜ、日程が決まった瞬間だったのか。
最初に書いたとおり、エージェントは入社が決まってはじめて会社から報酬を受け取ります。
書類選考が通り、面接の日程まで決まった時点で、その案件がかなり進んだ段階に入るのは確かです。
自分の場合は、ちょうどそこで対応が変わりました。
だから今は、内定まで持っていくことが優先されて、こちらへの説明が後回しになったのではないかと感じています。
ここは自分の解釈です。
もちろん、全員がそうなるわけではありません。
最後まで丁寧な担当者もいます。
ただ丁寧さが最後まで続くとは限らないことは、知っておいて損はないと思います。
そして、ここが一番大事です。
あの言葉は、自分の能力の評価ではありませんでした。
わからないことを聞き返しただけで人格を否定してくる相手は、単に相手として不適切です。
あなたが同じことを言われたとしても、意味は同じです。
理由③ 担当変更を言い出しにくいことがある
担当者が合わないとき、多くのエージェントでは担当を変えてもらうことができます。
問い合わせ窓口やサポート窓口に連絡すれば対応してもらえるのが一般的です。
理由を細かく説明する必要もありません。
ただ、実際にはこれが言い出しにくい。
自分の場合、そもそも変更をお願いするという発想自体がありませんでした。
その手があると知らなかった、というのが正直なところです。
有名なエージェントではなかったこともあり、どこに言えばいいのかも分かりませんでした。
結果として自分が選んだのは、担当を変えてくださいと交渉するより、別のエージェントを使うほうが早いという方法です。
だめだと思ったら次を使う。
それを繰り返しました。
どちらが正しいという話ではありません。
言えるなら担当変更を申し出ればいいし、言いにくいなら別の会社に移ればいい。
選択肢が2つあると知っていることが大事です。
当時の自分は1つも知りませんでした。



何社も登録するのは、失礼になりませんか



なりません。複数登録は普通のことで、向こうも前提にしています。自分も並行して使っていました
対処法① 合わないと思った時点で、次へ行っていい


我慢して続ける理由はありません。
とはいえ「合わない」の判断が難しいと思うので、目安を出します。次のどれかに当てはまったときです。
- 送られてくる求人が、伝えた希望と3回続けてズレている
- 質問に答えると、責めるような反応が返ってくる
- 決めていた方針を、面談のたびにひっくり返される
- 連絡が来なくなる、または急かされる一方になる
自分は3回ズレた時点で見切りをつけました。
今思えば、もっと早くてもよかったです。
合わない相手に費やした時間は、そのまま転職活動の遅れになります。
次に行くときのコツが1つあります。
いきなり退会しなくて構いません。
今のところを残したまま、別の1社に登録します。
そちらの面談を受けてから、どちらを使うか決める。
こうすると比較ができるので、失敗しにくくなります。
高卒の転職エージェント・転職サイトおすすめ5選【30代・元工場勤務の体験談】


対処法② エージェントを使わない選択肢と比べてみる


そもそも使わないという道もあります。
転職の探し方は1つではありません。
並べて比べてみます。
| 手段 | どういうものか | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 転職エージェント | 担当者がついて求人紹介・書類・面接対策まで手伝う | 経験の言語化や書類対策を手伝ってほしい。表に出ていない求人(非公開求人)も見たい |
| 求人サイト | 自分で検索して自分で応募する | 自分のペースで探したい。誰にも急かされたくない |
| ハローワーク | 国が運営する窓口。地元の求人が多い | 地元で探したい。職業訓練や失業給付の相談もしたい |
| 直接応募 | 会社の採用ページから自分で応募する | 入りたい会社がもう決まっている |
正直に書くと、自分のペースで探したい人には、求人サイトのほうが合っている場合があります。
工場や製造業の求人はサイトにも多く出ているので、エージェントを通さなくても選べます。
自分の場合は、応募書類の書き方がまったく分からなかったのでエージェントを使いました。目的がはっきりしていれば、どれを選んでも構いません。


対処法③ 最初の面談で見極める3つの質問


合う担当者かどうかは、1回目の面談でだいたい分かります。
そのまま使える質問を3つ置いておきます。
- 「製造業から転職した方を担当したことはありますか」
工場の経験を翻訳できる人かどうかが、ここで見えます。
具体的な事例が出てくれば、製造業への理解がある可能性が高いです。
逆に、工場の仕事内容についての質問がほとんど出てこないようなら、別の担当者と比べてみてもいいと思います。 - 「自分の経験だと、どういう職種が候補になりますか」
その場で複数の方向を示せる担当者は、こちらの話をちゃんと聞いています。
求人票を読み上げるだけなら要注意です。 - 「今の段階で、進める上での懸念点はありますか」
良いことしか言わない担当者は避けたほうがいいです。
課題を正直に言ってくれる人のほうが、最後まで丁寧です。
3つ目が一番効きます。
自分が痛い目に遭ったときの担当者は、初回に「全力でサポートします」としか言いませんでした。
今なら、その時点で一度立ち止まったと思います。
それでも自分がエージェントを使い続けた理由


ここまで悪い話を並べてきましたが、自分は転職活動をエージェントごとやめたわけではありません。
だめだと思ったら次を使う。
それを繰り返した結果、最終的に内定をもらったのはエージェント経由でした。
別の会社の、別の担当者です。
その担当者がやってくれたことは、はっきりしています。
- 工場での経験を、応募先に伝わる言葉に置き換えてくれた
- 自分ひとりでは候補に入れることすら思いつかなかった職種を提案してくれた
- 応募書類を何度も直してくれた
つまり、最初の担当者との出来事はエージェントというサービスの問題ではなく、あの人との相性の問題だったということです。
もしあのとき「エージェントはやめとけ」で終わっていたら、その内定にはたどり着いていません。
合わない人から離れる判断と、サービスごと切り捨てる判断は、分けて考えたほうがいいと思っています。
よくある質問


【まとめ】やめるべきはエージェントではなく、合わない担当者


「やめとけ」と言われる理由の多くは、担当者との相性の問題です。
自分は面接の練習をする面談で人格を否定されるようなことを言われ、そのエージェントの利用をやめました。
それでも転職活動そのものはやめず、別の会社の別の担当者経由で内定をもらいました。
あのとき悪かったのは、サービスではなく相手だったということです。
もし今、送られてくる求人がズレていたり、担当者の態度が引っかかっていたりするなら、それはあなたの市場価値の問題ではありません。
離れていい相手だったというだけです。
やることは難しくありません。
まずは1社、面談を受けて比べてみるところからで十分です。
合わなければ変えればいい。
それが分かっていれば、登録は怖くありません。
高卒の転職エージェント・転職サイトおすすめ5選【30代・元工場勤務の体験談】


この記事は筆者の実体験をもとに執筆しています。
担当者の対応やサービス内容は、エージェントや担当者ごとに異なります。
特定の企業を批判する意図はありません。









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